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2022.7月号 No.168

表紙

シソ(紫蘇)シソ科シソ属

芳香性の一年生草本。葉の色により赤ジソと、その変種の青ジソがある。

「紫蘇」の由来は、食中毒で死にかけた若者にシソの葉を煎じて飲ませたところ回復したことから、「紫の蘇る草」の意味でつけられたという。

食中毒予防、殺菌などの効果があり、漢方では、乾燥させた赤紫蘇の葉を発汗、解熱、鎮咳、鎮痛剤として気管支炎、風邪などに用いる。


脱水症の基礎知識

これから暑い季節がやってきます。自分では気付かないうちに脱水が進んでいくと、めまい、立ちくらみ、頭痛、けいれん、悪心・嘔吐、下痢、便秘、筋肉痛、しびれ、こむら返りなどが現れ、熱中症のリスクも高めてしまいます。特に高齢者や子どもは注意が必要です。

脱水症とは

私たちのからだの体液は主に「水分」と「塩分」で出来ています。体液は①体温調節②体に必要な栄養や酸素を運ぶ③不要な老廃物を運び出すなどからだのさまざまな機能を維持する働きがあります。この、「水分」と「塩分」の両方が失われた状態を「脱水症」と呼びます。

 

なぜ高齢者や子どもに多いの?

 

体液の割合は年齢とともに減少し、子どもは体重の70%を占めるのに対し、成人では60%、高齢者では50%ほどになります。高齢者は、体液をためるための筋肉量の減少や食事量の減少、からだの調整機能の低下により喉の渇きや暑さを感じにくくなります。また、子どもでは大人と比べ、呼吸や肌からの水分の蒸発が多いことから脱水症になりやすいと言われています。脱水症予防のために規則正しい食生活と十分な睡眠、1日8回(3度の食事、10時、15時、入浴前後、寝る前)を目安にこまめな水分補給をしましょう。


脱水のサイン

■手が冷たい ■唇が乾いている ■舌の表面が渇いている ■手の甲の皮膚をつまんだ時、3秒以上つままれた状態からもどらない。 ■親指の爪先を押したとき、赤みが戻るのが遅い。 ■脇の下が乾いている(65歳以上の方) ■尿の回数や量が少ない ■尿の色が濃い(高齢の方は濃くならないこともあるので注意)

脱水症はゆっくりと進行します。脱水のサインがみられたら速 やかに水と電解質(特にナトリウム)を補うことが大切です。 経口補水液は水と塩分と糖分をバランスよく含み、体へ速やかに吸収しやすい成分となっています。

 

 

 経口補水液の飲み方と飲む量

一度にたくさんは飲まずに少しずつゆっくりと飲みましょう。

台所は薬の宝庫 オクラ

夏を代表する野菜で、独特の粘り気とプチプチとした食感が特徴的なオクラ。夏の暑さで食欲がない時でもさらっと食べられるのも魅力です。


【選び方】

新鮮なオクラは、全体が細かいうぶ毛で覆われていてハリがあります。全体の緑色が濃く、ヘタの切り口がみずみずしい変色していないものを選びましょう。育ちすぎのものはかたく食味がおちるため、大きいものよりも小さいほうがおすすめです。


【保存方法】

乾燥と低温にも弱いので新聞紙などで包み、ポリ袋に入れてから保存します。3~4日を目安に使い切りましょう。 長期保存したい場合は、かためにゆでて水気をしっかり拭き取り、保存袋などに入れて冷凍します。使い切る目安は1か月程度です。