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2024.5月号 No.179

表紙

ハハコグサ(キク科ハハコグサ属)

ゴギョウと呼ばれる春の七草の一つで、春から初夏にかけて細かい黄色い花を密に咲かせる。生薬は葉に毛があり鼠の耳のような形をしていることと、花が粒状で黄色の麹(こうじ)に似ていることから、ソキクソウ(鼠麹草)と名付けられた。鎮咳、去痰、扁桃炎、のどの腫れなど、かぜ予防に用いられる。


ポリファーマシー(多剤服用)に注意しましょう

~お薬いくつ飲んでますか~


ポリファーマシーとは

”ポリ”は「たくさん」、”ファーマシー”は「薬」の意味です。服用している薬の種類が多いことで、副作用を起こしたり、飲み忘れや飲み間違いなど、きちんと薬が飲めなくなったりしている状態をいいます。何種類以上だからポリーファーマシーという厳密な決まりはなく、その人にとって適正に薬が処方されているかが大切になります。一般には、薬が6種類以上になると、副作用を起こす人が増えるというデータもあるため注意が必要です。適正に薬を使うことは、身体のためだけでなく、お薬代の節約にもつながるでしょう。


高齢者はポリーファーマシーの影響を受けやすい

高齢になると、複数の病気を持つ人が増え、受診する医療機関も複数になる傾向にあります。1つの医療機関では2、3種類の薬しか処方されなかったとしても、結果として多剤服用の状態になりやすくなります。薬の種類が増えれば、薬どうしがお互いに影響しあうことで、効きすぎたり、逆に効かなかったりすることもあります。それに加え、歳を重ねると肝臓や腎臓の働きが弱まってきます。薬を分解したり、体の外に排泄したりするのに時間がかかるようになるため、薬の成分が体内に長く留まってしまいます。そのため、期待されている効き目以上に効果が出やすくなり、それが副作用につながるという可能性も増えてきます。

 


ポリーファーマシーはこうして防ごう!

  • 服用中の薬の内容は必ず全部伝えましょう。
    おくすり手帳を1冊にまとめ、医療機関へ行く際は必ず持参しましょう。
  • かかりつけ医師やかかりつけ薬剤師をもちましょう。
    自分の病気と服用している薬を把握してもらうことで、お薬の重複や飲み合わせも確認してもらえます。
  • 症状がよくなったら、伝えましょう。
    症状が改善されたのであれば、薬を減らしたり中止したりできるかもしれません。
  • 薬が余っている時は医師や薬剤師に伝えましょう。
    薬の種類が多くなり服用方法が煩雑な場合、お薬を管理しやすくなるよう、飲む回数の見直しや錠剤一包化など、よりよい提案をしてもらえます。
  • 「いつもと違う」「なにか変だな」と不安を感じたら、医師・薬剤師に相談しましょう。
    いつごろから、どのような症状が出てきたのか、メモをしておきましょう。自己判断で薬をやめたり減らしてはいけません。薬によっては、急にやめると病気が悪化したり、思わぬ副作用が出てしまったりすることがあります。

台所は薬の宝庫 春キャベツ

春キャベツは秋に種をまいて春に収穫されるキャベツで、一般的なキャベツと比べると丸くてやや小さめで水分が多く、柔らかいことが特徴です。春から新しいスタートを切り、忙しい日々を送る中で「何だか体がだるい」「疲れやすい気がする」といった「五月病」と言われる体の不調が起きる方も多いと思います。そんな時は旬な食材からビタミンやミネラルなど豊富な栄養を摂り、体調を整えましょう。


【食べすぎに注意】

キャベツには便通を良くする食物繊維も多分に含まれています。しかし、大量に摂りすぎると消化不良による下痢などの症状が出る場合もあります。

目安というのはありませんが、通常のキャベツ1玉 (1,200g)でおよそ18.4gの食物繊維が 含まれます。 18~64歳での食物繊維の摂取量の目標量は男性21g以上、女性18g以上です。 

1玉で1日分の食物繊維をほぼ摂ってしまうことになります。食べすぎに注意しましょう。