表紙
ライラック(モクセイ科ハシドイ属)
ヨーロッパ原産の落葉花木、樹高は2~5mに成長し4~5月に開花する。寒さに強く、冷涼地を好み、北海道や東北地方での植栽に向く。枝先に小花が房状に集まって咲き、満開時には樹全体が白、ピンク、紫、青など華やかな色に覆われる。香水の原料とされるほど甘い香りを放ち、香りには心を落ち着かせ新陳代謝を高める効能があるといわれる。

紫外線は悪い? 紫外線との付き合い方
春から夏は薄着になり肌の露出が増え紫外線の量が気になる季節です。紫外線は老化や皮膚がんの原因になるというイメージが強く、紫外線や日光浴を避ける人が増えてきました。紫外線には皮膚でビタミンDを生成する働きがあります。ビタミン Dは骨の形成や成長に欠かせない栄養素で人が健康に過ごすためになくてはならないものです。近年、若い女性を中心にビタミンD不足が増えています。子どもではくる病、成人では骨軟化症、高齢者では骨粗鬆症になりやすくなり、骨折による寝たきりのリスクも高くなるといわれています。では、具体的に紫外線にはどのような影響や効果があるのでしょうか。
紫外線による皮膚や目への影響
日光にあたって数時間後~数日後に出現する『急性の影響』と日光の反復照射により数か月~数十年後に出現する『慢性の影響』にわけられます。急性の影響は、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)とその後に黒っぽくなる日焼け(サンタン)があり、目は『雪目』と言われる「紫外線角膜炎」などがあります。
また、慢性の影響では、シワやシミ、ときには良性や悪性の腫瘍や白内障や白目が黒目の部分にかぶさる翼状片(よくじょうへん)が現れます。

紫外線で得られる2つの効果
*皮膚でのビタミンDの生成
骨の健康を維持するために必要なビタミンDは20μgとされています。日本人の食品摂取基準量は9.0μgのため、紫外線による皮膚の生成は約10μg必要です。
【適度な日光浴】
夏季の晴天時であれば、週に2~3回程度、正午前後に10分以内で日光浴をしましょう。ガラス越しでは効果がありません。
※地域や天気、時間、肌の色によっても異なります。
*食品ではサケやサバなどの魚や黄卵、干しシイタケやマイタケなどのキノコ類から摂ることができます。

*セロトニンの量を増やす
セロトニンは「幸せホルモン」とよばれ、ストレス軽減や気分の改善、睡眠のリズムを整えるメラトニンの分泌を促し睡眠の質を高めてくれます。朝起きてすぐに、晴れの日は10~15分目安に日光浴をするとよいでしょう。
紫外線は、悪いことばかりではありません。長時間にわたり外に出る時は帽子や日焼け止めで紫外線対策を行い、適度な日光浴で健康づくりを習慣にしましょう。
台所は薬の宝庫 こごみ(屈)
こごみはシダ植物の多年草で、春から初夏にかけて渦巻き状の新芽が出てきて、その新芽の部分を食用としています。正式名称を「クサソテツ」といい、芽が出てくる様子が人が前かがみに縮こまっているように見えることから「こごみ」と呼ばれます。こごみは日当たりや水はけがよく、湿気がある場所を好み、全国各地の野や山に自生する山菜ですが、近年はスーパーでも見かけるようになりました。


【選び方のポイント】
こごみは先端の渦巻き状になっている部分がしっかりと巻かれており、茎が太いものを選ぶとよいでしょう。茎の翼葉の多さはあまり関係ありません。
【保存方法】
洗わずに新聞紙などで包み、呼吸できるように穴をあけた袋に入れて冷蔵庫で保管します。あまり日持ちしないため、2、3日以内に食べましょう。
冷凍して長期保存する場合は、水に薄めの塩(水1Lに対し約20gの塩)を加えて沸騰させ、こごみを30秒から1分弱茹でます。すぐに氷水で冷やしてよく水気を切ってから、小分けしてアルミやステンレスのバットに入れ冷凍します。さらに凍ったものはラップなどで包み、保存袋に入れて冷凍保存します。
